みなさん、骨粗しょう症と聞くと、女性に比較的多い、高齢者が成りやすい、と思われるとおもいます。ですが、その具体的な患者数をご存知でしょうか?
なんと、現在の日本には約1280万人以上の患者がいると言われています。特に50歳以上の女性の3人に1人の割合で骨粗しょう症になると言われています。
骨粗しょう症になるとどうなるの?
骨がもろくなるため、簡単に骨折しやすくなります。転倒することで骨折してしまうことはもちろんですが、何もしていなくても背骨などを自重で圧迫骨折をしてしてしまうこともあります。
特に高齢になればなるほど、骨折をすることの意味が大きくなります。骨折をすることで動くことができなくなり、身体活動が著しく減少すると、体全体の運動機能が低下、嚥下機能の低下、骨折が治ったとしてもそのまま立ち上がれず要介護に陥る、なんてことも少なくありません。
なぜ、骨粗しょう症になるのか?
私たちの、骨は日々少しづつ生まれ変わっています。古い骨を壊し吸収しカルシウムなどが消費されます、それと同士に新しい骨を作る骨の形成が行われています。このバランスが骨を壊す方が上回ってしまうと、骨がもろくなり骨粗しょう症になってしまします。
では、なぜ女性の患者比率が多のでしょうか?それは、エストロゲンという女性ホルモンが関係していて、特に閉経後はエストロゲンが急激に減少します、エストロゲンは骨形成をサポートする働きを持っているため、それが減ってしまうと骨の新陳代謝がバランスを崩すため、骨量も急激に減ってしまうためです。
体の働きで減ってしまうものを増やすことはとでも大変なことです。そのため今から少しづつ骨貯金を貯めておくことが大切です。
骨貯金を貯める方法とは?
●食生活
カルシウムとカルシウムの吸収をサポートするビタミンDを多く含む食品を摂取することが大切です。
「カルシウム」
※乳製品、大豆製品、小魚、緑黄色野菜、海草などに多く含まれています。
「ビタミンD」
きくらげ、干ししいたけ、メカジキ、オレンジジュース、ヨーグルト、卵などが代表的です。
※牛乳でお腹を壊してしまう乳糖不耐症の方には、ヨーグルトやチーズといった乳糖が少ない乳製品がオススメです。
●日光に当たる
カルシウムの吸収をサポートしてくれるビタミンDは、日光に当たることで私たちの体の中でも作り出すことができます。
●軽度の運動をする
水泳のように骨に過重がかからない運動ではなく、ウォーキングやランニング、エアロビクス、筋力トレーニングのように骨に振動や負荷が伝わる運動が骨を強くします。
ですが、女性の方の場合はあまり走りすぎることはオススメしません、なぜなら走りすぎは運動性貧血を起こすリスクがあるためです。何事もやりすぎはよくありませんので、自身の体と向き合いながら自分のペースで行うことをオススメします。