全世代で健康志向が高まる中、特にミレニアル世代の動向に注目が集まっています。
女性のキャリア支援サービスを提供するSHE株式会社のミレニアル世代女性114名を対象に行った調査によると、ミレニアル女性の7割が月1万円以上を自分に投資し、その内、美容に関しては「ネイル・ヘアトリートメント(約30%)」に続いて「スポーツジムやヨガスタジオに通う」が約20%も!スキルアップにおいても、最も多かった順に「本を読む(約40%)」「習い事(約16%)」で、外見、内面共に自分磨きに対するストイックさが伺える結果となりました。
■ミレニアル世代ってなに?
その定義はかなり、ふんわりしています。アメリカでは1980年代から2000年代初頭までに生まれた人を、日本では1989年~1995年までに生まれた人を指すことが多いようです。スマートフォンやタブレットを駆使して体験をSNSで気軽に共有し、消費に大きな影響を与えることから注目が集まっています。
■旅行中もフィットネスを御所望!
ミレニアル世代の取り込みに熱心なホテル業界は、フィットネスサービスに注力しています。
ウェスティンホテルが世界中の宿泊客を対象に行った調査では回答者の45%が旅行中でもランニングは欠かせないと回答。特に日の出前の運動が大人気なのだそうです。同ホテルでは2017年にマラソンイベントの期間に合わせて反射型リストバンドとライトアップスニーカークリップの貸し出しを行ったことから始まり、現在では、ニューバランスと提携し、世界中に200人近いランニング専用コンシェルジュを配置しているそうです。リクエストすれば自分の足で周辺を観光するのにぴったりな5kmと8kmの美しいコースを案内してくれるとのこと。日本では東京マラソンのオフィシャルパートナーとしてランナーをサポートしていましたし、街ランに強みのあるホテルと言っても差し支え無いでしょう。
また、ヒルトン・マクリーンホテルでは200以上のフィットネスプログラムがインストールされたタッチスクリーンを完備。各部屋にはトップアスリートもトレーニングに使用する「Wattbike」を設置しています。旅行中のフィットネス人気が高い一方で、計画はするものの実際にトレーニングを行う人は22%に留るのが現状です。自室で気軽にトレーニングできるとなれば計画倒れしてしまうリスクを大きく軽減できそうですね。
それなら旅行のメインをフィットネスにしてしまおうと、ミレニアル世代に向けた新ホテル「EvenHotel」を作ってしまったのがインターコンチネンタルです。大型フィットネスセンターを備え、各部屋はヨガマットを設備、さらに健康食の提供と徹底的です。フォトジェニックで高級志向な合宿といった感じでしょうか。
程度の違いはあれど、フィットネスを「旅行体験の一部」として取り入れるアイデアは世代を問わずに楽しめそうですね。
参照:
https://news.marriott.com/2017/06/westin-hotels-resorts-salutes-early-rising-running-community/
https://westin.marriott.com/ja-JP/wellness/move-runwestin/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000027564.html