筋肥大を目的とされている方は、比較的トレーニング中級者以上の方が多いと思います。この中級者が陥りやすい考え方として「マシントレーニングなんて初心者がやるもの」と思ってしまうことです。
もちろんウェイトが固定されておらず、多角的に負荷を掛けてくれるフリーウェイトトレーニングもとても大切です。
ですが、主動筋を追い込む為には、実はマシントレーニングの方が追い込みやすいです。
なぜマシントレーニングの方が主動筋を追い込めるのか!
理由①
参加する筋肉を制限できる!
フリーウェイトトレーニングはウェイトが固定されていないので、ウェイトを固定するための筋肉(フォームを支持するための筋肉)もトレーニングに参加しています。
つまり、主動筋のみでトレーニングをしていないということです。
それに比べて、マシントレーニングは、ウェイトが固定され、マシンの動きが制限されていますので、主動筋以外の筋肉が参加することを制限 (正しいフォームができていれば) してくれていますので意図していない筋肉が参加することがなく、主動筋への負担が増えますので=追い込みやすいということです。
理由②
最終レップで最大伸展できる!
介助者無しでベンチプレスの最終レップを最大伸展できますか?それは不可能です。
なぜなら最大伸展してしまったら、バーベルを持ち上げられないからです。逆にバーベルを持ち上げられるということは、それだけ余力があるので追い込みきれていません。
マシントレーニングはどうでしょうか、一人でウェイトを持ち上げられないところまで追い込むことができます。
もちろん、介助者がいれば最後の最後までエキセントリックすることが可能ですが、一人でトレーニングする場合どちらが追い込みきれるでしょうか?
理由③
チーティングを起こしにくい
間違ったマシンの使い方や重すぎるウェイトの場合は別ですが、動作が制限されているマシントレーニングの方がチーティングを起こしづらいです。
もちろんチーティング法はとても大切です。ですが、主動筋を追い込むためには、やはりストリクト法でトレーニングすることが大切です。
チーティングを使えば、より高重量を扱えますし、FG筋へのアプローチや筋肉の連動も行えますが、これはより多くの筋肉をトレーニングに参加させて各部位で負荷を分散しているのと同じです。
まとめ
「参加する筋肉を制限できる」
「最大伸展できる」
「チーティングを起こしにくい」
以上三点の理由から、筋肥大を目的としている場合、フリーウェイトよりマシントレーニングの方が向いていることがわかります。
しかしマシントレーニングだけで良いかというとそうではありません、トレーニングはマンネリ化しますし、停滞期も訪れます、違う刺激を与えるためのフリーウェイトを取り入れたり、FG筋をトレーニングするチーティング法を取り入れることで、筋肥大を促すこともできますので、トレーニングのバリエーションとしてとても大切です。