花粉症とは、花粉が原因となって目のかゆみ、くしゃみ、鼻水が出るなどのアレルギー反応(免疫力の過剰反応)を引き起こす病気です。
東京都福祉局が発表している「平成28年度花粉症患者実態調査」では都内におけるスギ花粉症有病率は48.8%と推定されています。
参照元:http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/12/18/14.html
全国的に見ると約2000万人~3000万人以上の方が患ってるとも言われ、いまや国民病のひとつです。
現代の花粉症の対策として、お薬の処方や生活習慣の改善だけではなく、軽い運動(有酸素運動)をすすめる医療機関も多いようです。
運動を勧められた方が次に考えることは「屋内のプールだったら湿度が高いから花粉も飛んでないし、水中ならより安心」と思いがちですが、実はこれがかえって花粉症のリスクを上げる!という研究結果が存在することをご存知でしょうか。
塩素プールと花粉症の関連性
国立環境健康研究センター(ドイツ)Kohlhammer氏らの研究によると、35歳~74歳の2606名の成人に対して塩素プールの利用と花粉症発症の関連性について調べた結果「過去1年間に週1回ペースでプールを利用した人」は『利用していない人』と比べて花粉症を発症する可能性が約32%も高いことがわかりました。
花粉症に関してはまだまだ解明されていない部分も多いですが、この研究結果はひとつの大きなヒントと言えるのではないでしょうか。
また、医療機関を受診された方の中には、プールの塩素は花粉症で過敏になっている鼻の粘膜をさらに刺激してしまい、症状を悪化させる。と注意を受けた方も多いのではないでしょうか。
プール以外でできる屋内有酸素運動
冒頭にあるように、医療機関でもオススメされている「有酸素運動」による花粉症対策、ではプール以外でできるものはどの様なものがあるのかご紹介していきます。
・ランニングマシン
ウォーキング~ランニングまで、運動強度を自由に変えることが出来るので自分のペースで有酸素運動ができます。
・フィットネスバイク
ランニングマシンと違い、座って行うものなので膝などの関節への負担が少なく、有酸素運動を続けることができます。
・ヨガやピラティス
ゆったりとした動きと腹式呼吸で、自律神経を整えることで、花粉症で過剰に反応している免疫力も整える効果が期待できます。
・その他の有酸素プログラム
1人で運動をすることが苦手な人は、各ジムで時間帯などで行っているプログラムに参加してみるのも有効です。
最後に、屋内であっても服や髪に付着した花粉が飛散している場合がありますので、ゴーグルやマスクの着用をオススメいたします。