天然アスタキサンチンの原料メーカー、アスタリール株式会社の、4月28日「シニアーズデイ」に向けた臨床試験結果まとめで、天然アスタキサンチンが筋肉や認知症にも効果を発揮している可能性について公表しました。
アスタキサンチンは赤橙色の色素です。緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンやトマトに含まれるリコピンなどと同じカロテノイドの一種で、エビ・カニなどの甲殻類、サケ・タイなどの魚類をはじめとする特に海洋に広く分布しています。
強い抗炎症作用で肌の状態(シワ・シミなど)の悪化を防ぎコラーゲンを分解するMMP-1の活性化を抑え、さらにはビタミンEの 1000倍の抗酸化力があることから“飲む先制美容”とも呼ばれています。
また、フィットネスでの効果についても、運動によるダメージから筋肉を守り、脂肪燃焼を促進させるなど、ダイエットに効果を発揮することが知られていました。
■アスタキサンチンで筋力向上!
2017年 6月の第 64回アメリカスポーツ医学会およびThe Journal of Cachexia, Sarcopenia and Muscle ( 9巻, 5号, 826- 833, 2018)でワシントン大学Kevin Conley教授らは「天然アスタキサンチンと運動の併用で、高齢者の歩行能力と筋機能が改善した」ことを発表しました。
臨床研究は自宅で生活ができる 65~ 82歳の男女を 2つのグループに分け、一方のグループにはアスタキサンチンを含むカプセル、もう一方のグループにはプラセボカプセル(偽薬)を 4か月間摂取してもらい、さらに、摂取 2か月目から、持久力トレーニング(歩行運動)も並行して行うというものです。
結果はアスタキサンチングループにおいて、筋力や持久力が大きく改善し、プラセボグループには改善がみられなかったそうです。
プラセボグループも運動はしていたのに何故効果がここまで別れたのか?これについて、アスタキサンチンは運動によるダメージから筋肉を守るだけではなく、エネルギー産生を促進することで持久力がUPした為ではないかと考えられています。
■アスタキサンチンで認知力UP!ポジティブな性格に?
持久力と認知力は相関するという説は多く、筋持久力の向上が認知機能の向上につながることが期待されています。アスタリール社ではこれに関して臨床実験を行っています。
実験では体力と認知力が健常域の 60~ 79歳の男女 40名を 2つのグループに分け、一方のグループにはアスタキサンチンカプセル、もう一方のグループにはプラセボカプセルを 3か月間摂取してもらいました。
結果は認知機能の“作業記憶”においてアスタキサンチングループはプラセボグループと比べて反応時間が短縮、更にはアスタキサンチングループのみで“怒り” “混乱” “疲労” “緊張”などネガティブな要素が改善されていたのです。
現在、プロテインがフィットネスやダイエットの欠かせないパートナーとなっていますが、増強までは求めず、筋力の維持や質の向上を求める方にはアスタキサンチンが新たな選択肢として選ばれるようになるかもしれませんね。
参照:
アスタキサンチンとは
~4月28日はシニアーズデイ~ 知られざる天然アスタキサンチンの実力美容や眼精疲労だけじゃない! 筋肉や認知能力にも期待できる「持久力」