アイテムニュース 2019.04.06

フィットネス中の“音”大丈夫?WHO、11億人が難聴になる可能性。

フィットネス中の“音”大丈夫?WHO、11億人が難聴になる可能性。

フィットネスに音楽は欠かせません。気分を高め、自分を高め、前向きにしてくれる音楽の力は絶大です。多くの人がジムや街中で、音楽を楽しみながらトレーニングに励んでいます。でもその時、耳の健康は気にしていますか?

WHO(世界保健機関)は2月13日、このままでは世界の12~35歳の若者、11億人が難聴になる危険性があるとして、スマートフォンなどに音量制限機能を設ける国際規格を発表しました。世界で聴覚障碍のある人は約4億6600万人、2050年までには9億人を超えると推定されています。

他人事のように感じるかも知れませんが、12~35歳で11億人というのは、世界中の該当年齢の約半数です。

■音量と時間に気を付けよう

12歳~35歳の年代は、スマートフォンやパーソナルオーディオ機器(音楽プレイヤー)の普及により、日常的にイヤフォンやヘッドフォンで音楽を楽しむ人が多い世代です。大音量の音楽を長時間聴くことによる聴覚障碍のリスクに曝されています。

現段階では、大人で音量80dB(デシベル)、子供で75dBを1週間に40時間までを利用限度とすることが好ましいとしています。ちなみに、80dBは走行中の地下鉄車内の騒音とほぼ同等です。2015年には1日1時間としていたので、今後も基準は変わっていくかもしれません。

■ウエイトトレーニング中の爆音

トレーニング中は気にしていない方も多いのではないでしょうか。ウエイトを手放す時、乱暴に放り出していませんか?通りすがりに大きな音がして驚いたことが何度かあります。短い衝撃音とはいえ、トレーニングの度に爆音をたてるのは危険です。トレーニング中に器具を丁寧に扱うのは勿論、バーに戻したり、交換する時も大きな音をたてないように気を付けましょう。

■心配な方はWHOのアプリでチェック!

WHOは、定期的に聴覚をチェックできる無料アプリ「hearWHO」を配信しています。このアプリは難聴の危険にさらされている人や、すでに症状がある人を対象としています。難聴の早期発見は勿論、助けが必要な場合は補聴器専門家によって識別され、キャプションや手話から補聴器や人工内耳などを紹介してくれます。

無料アプリ「hearWHO」
hearWHO

ちょっと耳が遠くなるくらい気にしない。…なんて考えている方もいるかも知れません。フィットネスに励む理由は健康や美しい身体、生活の改善など人によって様々であり、いずれも前向きで素晴らしい目標です。
よく考えてみて下さい。聴力は一度失ってしまえば、二度と元には戻らないのです。耳の健康も前向きな目標と同等に扱ってあげて下さい。もし、爆音でのトレーニングが日課になっているなら、まずは音量を下げることからはじめてみませんか?

参照:
携帯音楽、若者11億人に難聴の危険 WHOが音量基準
スマホ大音量にWHOが警告 “若者”半数11億人が難聴のおそれ
New WHO-ITU standard aims to prevent hearing loss among 1.1 billion young people
hearWHO

Related article
関連記事

人気記事一覧

おすすめ記事一覧

  • Twitter
ページ上部へ戻る