ダイエットにも役立つGABA
ストレスや高血圧に良いとされるGABA(ガンマアミノ酸(Gamma Amino Butyric Acid):ギャバ)ですが、成長ホルモンを誘発することが認められています。成長ホルモンは細胞の活性化させたり脂肪の分解を促進する働きがあるのです。肌も綺麗になり、ダイエットも手伝ってくれるGABA、動物にも植物にも含まれる成分です。
GABAは和食から摂取がお勧め
ちょっとGABAから離れてしまいますが、農林水産省の「栄養面から見た日本的特質」に以下の記述がありました。
“「日本食を給与したネズミは、米国食を給与したネズミに比べて、ストレス応答遺伝子の発現量が少なく、糖・脂質代謝系の遺伝子発現量が多かった。とくに、日本食ネズミでは摂取した脂質量が少なかったにもかかわらず、コレステロールの異化・排泄に関わる遺伝子の発現量が顕著に高く、肝へのコレステロール蓄積が低かった。」というものであった。著者らは、得られた実験結果が「日本食ラットは、米国食ラットに比べて代謝が活発に進行し、ストレス負荷が低い」ことを示しているとして、「日本食の健康有益性が推察される」と結論した。”
http://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/culture/eiyo.html
ストレスの低い食事の方が代謝を活発にすることは分かっていたのですが、それを動物で実験した結果、和食の方が米国食より有利だったのです。
取り入れ易いのは発芽玄米
GABAを多く含み、私たちの日常に取り入れやすい和食の食材は発芽玄米です。ダイエットのお勧め食材に玄米がありますが、実は玄米は発芽するときに酵素が活性化し、GABAが生成されるのです。100gあたりのGABAの含有量は、白米1.5mg、玄米3mgなのに対し、発芽玄米は15mgも含まれています。因みにGABAの1日の摂取目安は10mg~80mgです。
でも、玄米よりちょっと、お高い発芽玄米。このことについてダイエット食品「マイクロダイエット」のWebサイトmicrodiet.netは
“GABAや食物繊維、ビタミン・ミネラルなどのサプリメントを買って飲み続けること考えれば、それほど割高感はない”
https://microdiet.net/diet/001198/
っと、その栄養価をお値段以上に高く評価しています。日常的に摂取できるサプリといった所でしょうか。
GABAの多い野菜
とはいえ、洋食派の方も多くいらっしゃるでしょう。ダイエットに適したGABAの多い野菜は何なのか?愛媛県工業技術センターがGABAを多く含む野菜や加工品を開発する為に行った調査報告「野菜によるγ-アミノ酪酸の蓄積」によると、GABA含量が多かった生鮮野菜はナス、ミニトマト、からし菜、人参で、100g中20mgも含まれていたそうです。中でもナスは著しく、松山長ナスが50mg/100g、絹皮が40mg/10g、水ナス・丸ナスが33mg/100gでした。
また、驚くべきことに全ての野菜の漬物にGABAが含まれていました。洋食でもかなりの種類の漬物が存在するので積極的に取り入れるのが良いでしょう。ただし、含有量は、1~200mg/100gとバラツキが大きいようです。
農林水産省┃栄養面から見た日本的特質 http://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/culture/eiyo.html
野菜によるγ-アミノ酪酸の蓄積
https://www.pref.ehime.jp/h30103/sangiken/alls/kenkyu/report/documents/h18-06-gaba-vegetables.pdf
ダイエットと健康に関する最新レポートをmicrodiet.netにて公開 『リラックス効果のGABAにはダイエット効果も!』