Nike(ナイキ)が2019年8月より販売を開始したランニングシューズ「Nike Joyride(ナイキ ジョイライド)」はソールに無数のTPE製ビーズを配置した、なんともPOPな見た目のシューズです。
ここで気になるのは、ビーズが飛び出してこないのか?ということです。だって、ほら。よくみると踵のアウトソールに穴ボコ空いてるし…。何かの拍子に飛び出してきちゃいそうですよね。走ってる最中に飛び出してしまったら、街中でも大変ですが、ランニングマシーンの場合は故障の原因になってしまいそう…。
ビーズの正体
そもそも、このビーズは一体何者なのでしょう?インテリアのビーズクッションとは、見た目も質感も明らかに別物です。実はクッションなどに使用されているビーズのほとんどが発泡スチロールを特殊加工したもの、一方のナイキ「ジョイライド」にはプラスティックとゴムの共重合体「TPE」が採用されています。ビーズをTPEにするぞ!と決まるまでに、なんと150の素材でテストが行われたそうです。
ビーズが飛び出さない秘密
肝心のビーズが飛びさだないのか?という問題についてですが結論から言うと、飛び出しません!飛び出さない秘密は、その構造にあります。ただ単にソールにビーズを詰め込んでも、踏み込む度にビーズが動きまわって気になってしまいますよね。ジョイライドはポッドにビーズを収納することで、ビーズの動きを制限するだけではなく、あらゆる方向にビーズが広がるように調整可能になりました。
ビーズはポットの中に、ポットは適切なソールの空間に格納されているので、何かの拍子に1粒だけ零れ落ちるようなことは起こらないのです。もしビーズが飛び出したら…その時は完全にジョイライドが壊れてしまった時だと思われます。