アイテム 2019.10.25

運動前のエナジードリンクにメリットってあるの?

普段の生活の中で「疲れがたまっているけど、頑張りたい時」ってありますよね?

私も、シャキッとしたい時はエナジードリンクの「モンスター」を愛飲しております。

そんな元気が出るエナジードリンクであれば運動前に飲むと疲れが半減するんじゃないか?激しい運動にも耐え切れるのではないか?と考える人やスポーツ選手も少なくありません。今回は、「運動前のエナジードリンクにメリットがあるのか?」についてお話したいと思います。

▼カフェインの摂取

多くのエナジードリンクにはカフェインが入っています。カフェインを摂取することで興奮作用があります、またデータ的にみても運動効率を上げる効果も実証されています。

しかし、カフェインによる運動上の効果を得るには、体重1kgあたり3~6mgのカフェンを摂取する必要があるとの報告があります。

商品名カフェイン量
レッドブル 185ml80mg
モンスターエナジー 355ml142mg
リポビタンD 100ml50mg
コカ・コーラ エナジー 250ml80mg

体重60kgで考えると180~360mgものカフェインが必要になります。またカフェインを常に摂取している人は慣れが発性しますので效果を得られにくくなります。そうでない人の場合は微妙な体感ができるかどうか、といったところです。もちろん個人差がありますので、全く摂取しておらず慣れていない人でも效果が実感できない人もいますし、効果を体感できる人もいます。

▼利尿作用

カフェインには利尿作用があります。通常の生活の中で尿量が増える分には脱水症のおそれはそれほど高くありませんが、運動中であれば同時に汗をかくので話は多少変わってきます。水分が抜けすぎればパフォーマンスも落ちてしまいますので、水分摂取には気をつけましょう。

▼糖質

エナジードリンクに入っている糖質は消化吸収が早く、すぐにエネルギーとして変わってくれます。ダイエットを目的として運動を行っている場合、少しでも体に蓄えられたエネルギー(脂肪)を消費したいと思いますので運動前に別のエネルギーを摂取してしまうのは目的と反する效果になってしまいます。

逆に、バルクアップがしたい、体力を上げたい人など、体に蓄積されたエネルギーを使いたくない、長く運動を続けたい人には目的に対して正しい効果が得られます。

▼低血糖のリスク

急激に糖質を取ることで、逆に低血糖になってしまうことがあります。体には恒常性(体内の環境を一定に保とうとする働き、代表的なものとして体温が一定に保たれているのは恒常性が働いているため)という働きが存在するからです。つまり簡単に説明すると急激な糖質摂取によって血糖値が急上昇し、それを元に戻そうとインスリンを過剰に分泌するため逆に低血糖に陥ってしまうということです。

低血糖状態になると、集中力が落ち注意散漫になります、疲れやすくもなりますし、パフォーマンすも下がります。

▼D-リボース

D-リボースは、エネルギー源の生成を促してくれます。慢性的な疲労の改善や筋肉痛の痛みの軽減などの效果があると言われていますが、検証実験では5~10g、サプリメントとして市販されているものは4~5gほどのDリボースを摂取しているのに対し、エナジードリンクに入っているのは450mg前後といったところですので、運動中の効果を実感できるかといえばほぼ効果はないと考えられています。

■まとめ

上記をまとめると、エナジードリンクの成分的に運動のパフォーマンスを上げるような効果はあまり期待できないと言って良いと思います。ですが、成分的な効果だけがパフォーマンスを上げるわけではありません、例えば「これを飲めば安心する」「エネルギーを摂取しているからいつもより運動できるだろう」などのポジティブな感情や、心の安定(メンタル面)もパフォーマンス向上に対して大きなファクターであることは事実だからです。

お守りがわりではないですが、過度な期待はせずに上手く付き合っていく方が良さそうです。

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