ダイエットにおけるナッツについて、アーモンドが持て囃された時期がありました。そして現在、ネクストブレイクとして「マカデミアナッツ 」が注目を集めています。
マカデミアナッツといえばハワイのお土産ですよね。チョコレートにまみれた状態を想像してしまう為か、あまりヘルシーなイメージはありません。どうしてここにきて注目されているのでしょうか?
実は注目すべきは脂です。マカデミアナッツには体内では作れず不足しがちな脂であるオメガ3系の不飽和脂肪酸が豊富に含まれます。オメガ3系は脂肪になりにくく心臓疾患のリスクを軽減してくれると言われています。
また、マカデミアナッツに含まれる植物ステロールがコレステロールの吸収量を減少させる他、ビタミンやミネラル、抗酸化物質などの体に良い成分が多数含まれているのです。
アーモンドや大豆からなるミルクの代替品は日本でも定着しています。スターバックスのソイラテなど、外食産業が取り入れたことで広く受け入れられました。マカデミアナッツの場合はどうなのでしょう?
これらは、オーストラリア・マカダミア協会(Australian Macadamia Society)が公開した「第二回 マカダミア・イノベーション・チャレンジ」に登場したメニューです。牛乳は使用せず、マカデミアナッツミルクでつくられています。
実は日本にはまだ少ないのですが、海外ではライスミルク、ココナッツミルク、カシューナッツミルクなど、様々な代替品が存在するのです。マカデミアナッツミルクはその中でも、ナッツの風味があり、淡白で癖のない味と言われています。単品をゴクゴクと飲むというよりは、ドリンクのちょい足しや料理用で人気が出そうなタイプです。
マカデミアナッツミルク自体のレシピはマカダミアナッツ、デーツ、バニラ、水をミキサーするだけというシンプルなもの。
もっとシンプルにマカデミアナッツと、はちみつと水でつくるレシピやメープルシロップを入れるレシピなど、様々なバリエーションがあります。
■マカデミアナッツで痩せるのか?
悪玉コレステロールを増加させるトランス脂肪酸を摂取するより、オメガ3系不飽和脂肪酸を摂取する方が体に良く、ダイエットにも有効なのは明らかです。ただし、マカデミアナッツを食べれば痩せる訳ではありません。
マカデミアナッツは6粒で約100kcalとカロリーがちょっと高めです。トランス脂肪酸系の間食100kcal分をマカデミアナッツ6粒に置き換えるならダイエットに有用ですが、マカデミアナッツで痩せると考えるのは早計です。ダイエット中に食べても、量さえ調整すれば問題ない食材…といったところでしょうか。