アイテムニュース 2019.04.28

天然成分プロテインバー原料はコオロギ!美味しそうだけど…どうなん?

天然成分プロテインバー原料はコオロギ!美味しそうだけど…どうなん?

コオロギ由来のプロテインバー「BugMo Cricket Bar(バグモクリケットバー)」が販売されたのは2018年11月のこと。京都の昆虫食ベンチャー、株式会社BugMoが開発しました。バグモクリケットバーは、コオロギさえ入っていなければお菓子でしかないプロテインバー。逆に言うと、お菓子にコオロギを入れるだけでプロテインになってしまう…コオロギってスーパーフードなんです。

原材料(チョコレート味)はデーツ、レーズン、カシューナッツ、クルミ、ピュアココア、コオロギパウダー、卵白(卵含む)、チアシード、岩塩(ヒマラヤ)。これでプロテインバーになってしまうのは驚きです。しかも見た目も美味しそう。

コオロギのプロテインとしての評価は超優秀で、筋肉の合成に不可欠な必須アミノ酸9種・BCAAを豊富に含みながら、脂質は100gあたりたったの6.7gです。

このほか、食物繊維・オメガ3・鉄分・ビタミンが豊富に含まれていて、特にオメガ3はマグロとほぼ同等量です。またコオロギ由来なキチン質という食物繊維は腸内の善玉菌を一般的な食物繊維の5倍も増加させてくれます。

とはいえ、コオロギなんて食べても大丈夫なんでしょうか?

実は昆虫食って世界的にみると珍しくもなんとも無いことです。日本でイナゴを佃煮にするように、コオロギ食は中国、台湾、東南アジア全域、アフリカ中南部で親しまれてきました。

イギリスのスーパーマーケットチェーン「Sainsbury’s(セインズベリーズ)」でもコオロギスナックが販売されています。こちらはコオロギをカリカリにスモークしたものなので、見た目がまんまコオロギです。イギリスにコオロギ食の文化があった訳ではなく、このエコで栄養豊富な食べ物資源をもっと活用しようといった試みから販売されました。

気になるお味ですが、コオロギには食べると独特の匂いがあるそうで美味しいとは言えないお味なんだとか。バグモクリケットバーでは、食用コオロギを粉末状にして使用しているので、虫を感じさせるような味も匂いも食感も全くありません。

粉末状になった状態でも成分は1本あたり(チョコ味)195kcal、タンパク質10.8g、脂質8.7g、炭水化物23.8g、食物繊維4.2g、亜鉛1mg、鉄分1.8mg、カルシウム31.3mg、ビタミンB6 0.1mg、ビタミンB12 24mcg。

今は抵抗がある方も多いであろう昆虫食ですが、資源や環境について長い目で見つめてみると、一般的になっていく運命にあるように感じます。既に、一切の虫感を消し去って嬉しい成分を気軽に摂取できる技術があるのですから日本で広まるのも時間の問題かもしれません。バグモクリケットバーのように“昆虫食”というインパクトよりも機能性を全面に押し出していく戦略は健康意識の高い日本での市場拡大に繋げる足がかりとなりそうです。

■商品概要
 商品名:BugMo Cricket Bar(バグモクリケットバー)
 味:抹茶・チョコ
 内容量:53g/本
 最終小売価格:500円/本(税込)
 商品特徴:大豆フリー、グルテンフリー、白砂糖不使用、乳製品不使用、人工添加物不使用

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