未分類 2019.03.28

健康診断の項目にある【BMI】てなに?

健康診断の項目にある【BMI】てなに?

スポーツジムなどに設置されている体脂肪率や体水分量、筋量などを測れる高性能な体成分分析機であったり、 健康診断を受けた際に表示される「BMI(Body Mass Index)」という数値をご存知でしょうか?

「何の数字なのかわからない」「いままで気にしたこともなかった」という方もいらしゃるのではないでしょうか?

簡単に言うと「BMI」とは肥満を判定する指標のひとつです。それでは「BMI」とは何なのか詳しくご紹介していきます。

A.どうやって算出されているの?

B.BMIの見かたとは?何がわかるの?

C.肥満が関係する病気って?

A.どうやって算出されているの?

BMIの算出方法

体重kg ÷ (身長m×身長m)=BMI値

で算出されています。

例として体重65kgで 身長170cmの方のBMIを算出すると下記のようになります。

体重65kg÷ (身長1.7m×身長1.7m)=23.52

この方のBMI数値は23.52です。

B.BMIの見かたとは?何がわかるの?

日本肥満学会による判定基準を見てみましょう。

BMI値18.5未満・・・低体重(やせ)

18.5以上25未満・・・普通体重

25以上30未満・・・肥満(1度)

30以上35未満・・・肥満(2度)

35以上40未満・・・肥満(3度)

40以上・・・肥満(4度)

上記のように定めらていて「BMI値22を理想的な数値とし、もっとも病気にかかりにくい標準体重」としています。

つまり、BMI値が低すぎても、高すぎても疾病率は上がるということです。

ただし、BMIには筋量・脂肪量・骨などの要素を含んでいないので、スポーツ選手などの筋量の多い方や、見た目は痩せているけれども脂肪量が多い隠れた肥満の方もいますので、あくまで肥満を判定する指標のひとつとしています。

C.肥満が関係する病気って?

BMIの算出方法、BMI値の見かたがわかったところで、肥満が関係するとされている病気をご紹介します。

・高血圧

自覚症状がほどんどないまま、動脈硬化を進行させます。さまざまが合併症を引き起こすリスクを上昇させます。

・脂質異常症

中性脂肪や血中コレステロールが多すぎる状態で、動脈硬化の主な要因のひとつです。

・糖尿病

初期では自覚症状はほとんどありませんが、高血糖状態が続くことで徐々に血管や神経が障害されて合併症を起こし、四肢切断や失明に至ります。人工透析が必要になる場合もあります。

・心筋梗塞

心臓への血流が不足して、心臓の細胞が壊死をおこした状態です。糖尿病、高血圧、脂質異常症などから動脈硬化のリスクが高まると、突然死に至ることもあります。

・脳卒中

脳の血液に急激な循環障害が発生し、急に意識を失い倒れてしまいます。脳の血管がつまる「脳梗塞」や、脳での出血「くも膜下出血」「脳出血」も脳卒中の一部です。

・痛風

過食や飲酒により体内で尿酸が過剰に生成させたり、排出が低下したり、またその両方が起こることで、体内で結晶化し激しい痛みを伴う関節炎を引き起こします。

・月経異常 妊娠合併症

脂肪細胞から分泌されるレプチンには生殖機能があります。肥満の場合はレプチン濃度が高いのに、レプチン抵抗性状態になり、月経不順や不正性器出血などの軽度の異常から無月経や不妊症といった症状もみられるようになります。

・変形性膝関節症

肥満によって膝関節に負担がかかり続け、軟骨がすり減ったり、筋力のさらなる低下によって膝関節に炎症や変形が起こり痛みを発生させます。

・睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠時に呼吸が止まってしまう病気です。気道の空気の流れが止まった状態が10秒以上を無呼吸とし、これが7時間中30回以上、もしくは1時間あたり5回以上あれば睡眠時無呼吸です。眠りが浅くなることで生活に支障を起こすだけでなく、眠気からの事故やさまざまな合併症から突然死するケースも確認されています。

ここで紹介している病気は、肥満が要因とされている病気の一部でしかありません。肥満を解消する方法としては、生活習慣の改善、食生活の改善、適度な有酸素運動などが有効とされています。

特別な機器や、健康診断を行わなくても、上記で紹介したBMI値の算出方法で簡単にご自身のBMI値を知ることができますので、現在の自分を知る意味で算出してみてはいかがでしょうか。

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