海外ドラマなんかで見かけるムキムキの囚人達。まるでボディービルダーです。「設備もないのに、こんなに筋肉が付くわけがないと」考えるのは軽率です。監獄を渡り歩いてきた本物のプリズナー、ポール・ウェイド氏が伝授する監獄式ボディビルディングが凄いんです!
ポール・ウェイド氏は19年間のも間監獄を渡り歩いたそうで、そこで得たトレーニング方法、本を読んで勉強した知識、実際の体験などに基づき、肉体を極限まで強靭にするキャリステニクスを研究・実践しました。これらを「コンビクト・コンディショニング・システム」として体系化した結果、監獄内でエントレナドール(スペイン語で 〝コーチ〟を意味する)と呼ばれるまでになったというのだから驚きです。
その、監獄でひそかに受け継がれてきた禁断のメソッドが書籍化され、全米でベストセラーに。様々なメソッドが溢れる現代においても、トーレーニングの生い立ちからその内容まで、際立った存在と言えるでしょう。
日本ではCCCメディアハウスから販売され、漫画「グラップラー刃牙」のキャラクター、オリバさんが表紙を飾っています。オリバさんも囚人なので、日本人としてはご本人が表紙になるよりイメージしやすいのかも。
肝心な内容ですが、「プリズナートレーニング」が提唱するトレーニングメニューに機材やプロテインの類は登場しません。監獄にトレーニングマシンは存在しないので、鍛える時も体一つで挑むしか無いのです。自分の体をジムにするという発想の元、全て自重トレーニングで構成され、自重だけでより大きな成果を得る方法を詳しく解説しています。
意外にも気軽に取り組めるのが魅力的。男女関係ないと書かれているのも心強い所です。
2019年2月には、シリーズ3作目となる「プリズナートレーニング外伝」(税別¥1200)が販売されました。こちらでは、筋肉を最大化させるエッセンスを凝縮させた内容となっています。因みに表紙はアニメ版オリバさんです。
筋肉を人工的にふくらませる行為が横行しているので、現代的なボディビルディングの評価基準に基づいて論じるのはナンセンスだ。
とはいえ、その基準から見れば、そこそこの筋量しか増えないだろうと思うかもしれない。
しかし、それは違う。
正しいやり方で“体重”を使えば、そこらへんにいるボディビルダーの99%より抜きんでた身体にできるのだ・・・!
http://books.cccmh.co.jp/list/detail/2310/