なんと、20代女性の46%がダイエットした経験が無いことが明らかになりました。調査を行ったのはインターネットリサーチサービス「myアンケートlight」です。20代~50代、400名の女性を対象に行った「ダイエット」に関するWEBアンケートによるもので、年代別グラフにおいても20代だけが飛び抜けて多いように見受けられます。
逆に最もダイエット経験者が多い世代は50代です。50代のダイエット目的は「健康な体でいたい」と回答した人が最も多く50.0%、次いで「スタイル良くなりたい(41.2%)」、「体の動きを軽くしたい(38.8%)」など。一方20代は「スタイル良くなりたい」が最も多く49.3%、次いで「美しくなりたい(43.3%)」、「服を着こなしたい(31.3%)」と続きました。
■20代のダイエット離れ
何故20代だけダイエット未経験者が多いのか、これについては出産などの大きな体型の変化に出くわす機会が少ないこともありますが、インターネットの普及が大きく影響しているものと思われます。人気の画像ツールInstagram(インスタグラム)やPinterest(ピンタレスト)で“ダイエット”を検索すると、バランスの良い食事メニューやレシピの他、女性達のワークアウトの様子が数多くヒットします。
その多くは筋肉をつけて魅力的な体型を目指すもので、ただ単に“痩せる”という感覚からはかけ離れています。20代のダイエット目的で最も多かった「スタイル良くなりたい」について、結果として行き着く体型が同じであってもダイエットの他にトレーニングによるボディメイクという選択肢が早い段階から存在していたことになります。20代は極端に絞らなくてもスタイルを維持する方法があることを知っているのです。
■20代のランニングはレジャー
また、ミレニアル世代はフィットネス全般をレジャーとして捉えている傾向があります。体型維持も兼ねているのでしょうが、旅行ではトレーニングマシーン付きの宿泊先が人気だったり、RUNイベント、ロードバイク、ボルダリングなどエネルギー消費の多いスポーツをレジャー感覚で楽しんでいます。
勿論、30代40代など他の世代でもレジャーとして楽しむ方が多く存在します。しかし、20代においてはフィットネスがレジャーであることが当たり前の世界で育ち、もし、痩せることを期待して行ったとしても遊びの範疇であると考えられます。例えば「毎朝のランニングはダイエットではなく趣味」という考え方もアリなのです。
■極端なダイエットは選ばない
これもインターネットの普及と関わりがありますが、我々は何かをする前に検索して情報を得ることが日常となっています。20代は初めてのダイエットを行うにあたって情報を得ようと検索している可能性が大きく、極端なダイエットのリスクを知る機会に恵まれています。もし、希望の体型が今の体型とかけ離れていない場合はフィットネスや、生活習慣の改善など、ダイエットとは異なるリスクの低い選択肢に行き着くのではないでしょうか。
■調査で発覚したダイエット失敗談
「myアンケートlight」のダイエットに関するWEB調査では、ダイエット失敗のエピソードについても寄せられました。その一部を紹介します。
ストレス・リバウンドによる失敗
・我慢が限界に達し、ストレスで一気にお菓子を
ばか食いしてしまった。(30代)
・食事を我慢しすぎてストレスがたまり
食べ過ぎて効果がなかった。(40代)
・ある程度、体重が落ちた時に、うっかり食べ過ぎてしまい、
あっという間にリバウンドしてしまった。(50代)
お酒による失敗
・あまり食事を取らずに頑張ってお酒を飲んでいたことが多く、
酔いも早いし体調不良になることが続いた時があった。(30代)
・子供が成人してお酒を飲めるようになって一緒に飲んでいたら
10キロ近くリバウンドした。(50代)
運動が続かない失敗
・運動系ダイエットしようと初日張り切って頑張ったら、
翌日筋肉痛で継続断念した。(40代)
・初日から無理な運動をして3日坊主で疲れてやめてしまった。(30代)
ツール利用による失敗
・毎日食べたものをアプリで管理するようにしていたが、
1日管理を忘れてしまうと一気にやる気が失せてしまい
そこからダイエットも中断してしまった。(20代)
ダイエットで不健康になった失敗
・野菜中心の食事にしていたら、人間ドックで
タンパク質不足だと言われた。(50代)
・真夏にダイエットのためにウォーキングしていたら
熱中症のような状態になって二日くらい寝込んでしまった。(30代)
自己流による失敗
・自己流なので成功したことがない。(50代)
・自己流断食ダイエットをしていて倒れてしまった。(50代)
美の基準は時代と共に大きく移り変わります。今や「女の子は一生ダイエット!」なんて考えは古臭くなってしまいました。勿論ダイエットが悪いわけではなく、「より細くなくてはならない」という呪縛から開放されただけのことです。ストレスをためたり、無茶をしなくても良いダイエットを模索するヒントはそこら中に散らばっているので、新たにダイエットをはじめる時は、イマドキ女子を見習い初めてのダイエットのつもりで多くの情報を取り入れてみるのが正解の様です。
「ダイエット」に関する調査結果 https://www.dohouse.co.jp/datacolle/rs20190523/