アイテムニュース 2019.06.20

これが日本最新の熱中症対策だ!扇風機付きリュックの効果が証明される。

「扇風機付きリュック」と聞けば、冗談のような響きですが、2020年東京オリンピック・パラリンピックで採用される可能性だってある、正真正銘の日本の新技術なんです。

両サイドにファンのついたリュック「スポーツファンリュックDIVISION」を開発したのは、扇風機の付いた作業服「空調服」を開発したことで知られる有限会社ワーカーです。

スポーツファンリュックDIVISION

スポーツファンリュックは扇風機で汗を蒸発させて体温を下げる仕組みです。実際に涼しく感じる部分は頭、首、背中です。「リュックを背負う時点で暑いのでは?」と思ってしまいますが、これについては既に研究・実験が行われています。

リュックありの方が涼しい!

スポーツファンリュックについて、中京大学スポーツ科学部 松本孝朗教授との共同研究が行われました。松本教授は2020年東京オリンピック「マラソン競技スタート時間の繰り上げ」研究者でもあり、まさに2020年東京オリンピックを意識して行われた研究と言えるでしょう。

実験は室温35℃、湿度50%に設定された暑熱環境でスポーツファンリュックありとなしの2条件で、時速5.5km、登り傾斜2%を休憩を挟みながら歩き続けるというものです。

実験の結果、体温(直腸温)は、スポーツファンリュック無しの場合0.8℃上昇し、ありの場合0.6℃上昇と、体温の上昇を31%も抑える驚きの結果に。さらに、心拍数はスポーツファンリュック無しの場合38拍増加したのに対し、ありの場合は-11拍低い28%に抑えることが分かりました。

一般的に体温が40℃近くになると運動不能になると言われていて、さらに40℃を超えてしまうと重症の熱中症のリスクが高まり意識障害も起こりはじめるそうです。熱中症については体温と心拍数の上昇を抑制することが予防の鍵になるのです。

実際に被験者が感じた温度の差についても聞き取りが行われました。スポーツファンリュック無しでは「暑い」だったのに対し、ありの場合は「やや暖かい」へ改善。快適感についてはスポーツファンリュック無しでは「不快」、ありの場合は「少し不快」へ改善という結果でした。どうやらスポーツファンリュックがあった方が快適に運動できるようです。

今回の研究について、以下のコメントが発表されています。


スポーツファンリュックが共同研究によって、人体への有効性を科学で証明できたことは大きな結果であり、来年、真夏に開催される2020年東京オリンピック・パラリンピック時には各国から多数の来場者が訪れ、日本の夏に不慣れな外国人観客や、高齢者への熱中症による死傷災害も懸念されています。この共同研究結果が2020年東京オリンピック・パラリンピック時の熱中症災害の減少へ役立てればと考えています。

■スポーツファンリュック 「SUMMER RUNNER」(実験で使用した型)
 発売日
  :2018年7月
 価格(税別):小型バッテリーセット 27,800円
 重量   :本体648g(本体270g・ファン213g・小型バッテリー130g・ケーブル35g)

■スポーツファンリュック「SUMMER RUNNER ATHLETE」
 発売日  : 2019年7月中旬予定
 価格(税別): 小型バッテリーセット 29,800円
       10v大容量バッテリーセット 35,400円
 重量   :本体374g・ファン213g・小型バッテリー130g/大容量バッテリー300g

スポーツファンリュック公式サイト
https://fan.co.jp/

東京の夏って本当に暑いですよね。日射しが強い日なんかはアスファルトの照り返しにビルの反射も加わって、全方向からジリジリと感じて、スポーツ所ではなくなってしまいます。2020年東京オリンピックでは、緑の壁やアスファルトの加工など、様々な対策を取り入れていくそうですが、選手の体を直接涼しくするというアプローチが必要なことは確かです。ちょっとお値段は張りますが、私たちの屋外スポーツや屋外活動でも活躍してくれそうですね。

「猛暑気温35度で運動実験」 わずか648gのリュックが体温・心拍数上昇を抑制


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