コーヒーといえば、朝起きるときに・食後に・集中したい時やリラックスタイムになど様々な場面で一杯を楽しむものですが、コーヒーには運動前に飲むことで 、ダイエット効果を上昇させたり、パフォーマンスをUPさせる成分が多く含まれています。今回はダイエット効果に注目してご紹介いたします。
■カフェイン
コーヒーの成分といえばカフェインですよね、むしろカフェインを取るためにコーヒーを飲んでいる方もいるのではないでしょうか。
▼脂肪分解能力の向上!
ATP(アデノシン三リン酸)という物質をご存知でしょうか?
簡単に説明すると、私たちの体の中には少量のATPが存在し、それをADP(アデノシン二リン酸)に分解することでエネルギーが発生し身体活動が行われています。
しかし、ATPが少量しかないのであればすぐに使い切ってしまいます。そうならないようにATPを再生産する方法を私たちの体は兼ね備えています。再生産方法の中には脂肪を使用してATPを生成する方法が存在します。
しかし、脂肪を直接ATPにすることはできず、いくつもの工程をへて生成されます、つまり脂肪をエネルギーに変えるまでに時間がかかります、有酸素運動を30分以上行うと効果が高まる要因のひとつです。
工程の中に「リパーゼ」という酵素を使って【脂肪】を「グリセロール」と「脂肪酸」に分解する工程があります。カフェインには「リパーゼ」を活性化する働きがあるため、脂肪分解能力の向上が見込めます。
■クロロゲン酸
▼脂肪の取り込み能力を向上
上記でも説明したように、脂肪からエネルギーを生成するためにはいくつもの工程が必要です。
その工程の中に、脂肪をミトコンドリアに取り込む工程があります、クロロゲン酸はこの働きを促進すると考えられています。ミトコンドリアにある酵素の働きで脂肪はエネルギーに変換されていきます。
■まとめ
・脂肪=エネルギーを作るための材料
・ミトコンドリア=エネルギーを作る工場
・運動=エネルギーの消費
上記のように例えて、これまでの説明をまとめると下記のようになります。
①カフェインの効果により、エネルギーを作るための材料(脂肪)をより多く加工(グリセロールと脂肪酸に)することができる。
↓
②クロロゲン酸の働きにより、工場(ミトコンドリア)がより多くの材料を受け入れることができる。
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③多くの材料を確保した工場は、より多くのエネルギーを生産できるようになる。
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④運動をすることで、多く作られたエネルギーを消費することができる。
■注意点
▼コーヒーの飲み方
オススメはブラックコーヒーです、お砂糖やミルクを入れれば糖質や脂質が増えてしまうため余分なカロリー摂取を控える目的でブラックコーヒーをオススメします。
▼飲むタイミング
運動前45分ほど前に飲むことをオススメします。いくつかの研究によりカフェインの効果が最も高くなるのは飲み終えてから45分後との研究結果か出ています。
※体質的にコーヒーを飲むとお腹を壊してしまう人や、胃などが荒れてしまう人は注意が必要して行うようにしましょう。