ダイエット体質改善 2019.03.24

食卓に置くだけダイエット!?咀嚼回数を増やすコツ

食卓に置くだけダイエット!?咀嚼回数を増やすコツ

皆さんは一口何回噛んでいますか?よく噛むという行為には、ダイエットの他、誤飲を防ぐ効果もあります。将来や健康のことを考えると、ダイエットに関わらず普段から習慣付けておきたいことではありますが、正直一口につき何回噛んでいるかなんて考えながら食事をすることなんて無いですよね。

■箸置きを使おう!

食事の時、箸置きを使っていますか?来客時ならともかく、余計な洗い物が出てしまうので箸置きは使わないという家庭も多いと思います。しかし、箸置きを使うだけで咀嚼回数が増やせるんです。

咀嚼回数を増やすコツは1口毎に箸を置くことです。普段、口に食べ物を放り込んだら次の食べ物を取りに行く箸を、一旦箸置きに戻しましょう。次に箸を持つまでの間噛み続けることで、咀嚼回数を自然に増やすことができます。慣れるまでは面倒なのですが、慣れてしまえばどうってことのない動作です。洗い物が面倒なら、いらない紙で折り紙して箸置きを作れば使い捨てできます。

また、食材や料理を意識して選んでみるのもお勧めです。例えば、パンよりごはん、ごはんより玄米、マグロよりタコなど、普段よく噛んで食べるものを意識して食卓に並べることで咀嚼回数の多い食事習慣につながります。

■現代人の咀嚼回数10回未満多数!

実際に、私たちはどれくらい噛んで食べているのでしょうか?電動歯ブラシやホワイトニング歯磨き粉を開発・販売する「株式会社Dentaluxe」の調査によると、現代人の咀嚼回数は1口につき、10回未満が50.9%、10から30回程度が42.4%、30回以上が6.7%と、10回も噛んでいない人が半数以上という結果に。さらに、「よく噛むことを意識していない」と回答した人は61.7%と、こちらも半数を越えてしまいました。

農林水産省の調べによると、1食の咀嚼回数と時間は戦前では1420回・約22分だったのに対し、現在は620回・約11分なんだそうです。

■咀嚼回数を増やすと本当に痩せるのか?

咀嚼回数が少ないにも関わらず、日本人には肥満の人が少ないと言われています。「よく噛めば痩せる。」は都市伝説なのでしょうか?そんなことはありません。

よく噛めば痩せるという以前に、よく噛まないことで食べ過ぎてしまうのです。噛む回数が少ないと早食いになってしまい、脳が満腹を感じる前に食べ過ぎてしまいます。よく噛むことで、脳が満腹を感じるまでの時間稼ぎになりますし、平たく言えば、沢山噛むことで沢山食べた気になって満足してしまうのです。個人差はあるそうですが、咀嚼回数を増やすことで食べる量自体が自然と減少する人もいるそうです。

■咀嚼回数30回に根拠はあるのか?

実は、咀嚼回数は30回が理想的というのは日本だけではなく、イギリスでも言われているそうです。とはいえ、食べ物によっては30回噛むことが不可能なものもありますよね。 例えば豆腐、30回噛み終わるより以前に噛むものすら無くなってしまいますよね。「日本咀嚼学会からの発信(1)」に、その根拠となった研究や、咀嚼回数に関わるわかりやすい解説がありますが、これによると、理想的な咀嚼回数は食べ物によって様々なようです。

理想的な咀嚼回数については雪で例えると分かりやすくなります。雪玉をつくる時に、水分が少ない雪や、逆に多すぎる雪は上手にまとまりません。私たちは食べ物を噛み砕きながら唾液と混ぜ、飲み込むのに丁度いい状態にします。雪の水分量を調整してまとまる状態にしているわけです。なので、そもそもの雪、つまり食材によって調整具合が異なります。

例えばよく噛まないと飲み込めない“ナッツ”と、あまり噛まなくても飲み込める“お粥”では「飲み込むのに丁度いい状態」が異なります。さすがに「生の人参は30回噛むけど煮物にした場合は20回…」なんて咀嚼回数を決めることは馬鹿げています。大事なのは「よく噛むこと」であり、噛む回数は美味しく食べられる範囲、飲み込み易くなるまでで充分です。

何故、太ってしまったのか?その原因を考えた時に真っ先に 「食べ過ぎ」 が浮かぶ方が、とりあえず咀嚼回数を増やしてみることは良い作戦と言えるでしょう。まずは、食卓に箸置きを置いてみることから始めてみては如何でしょうか?

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