ダイエットニュース体質改善 2019.10.01

【朗報】肥満はいなくなる?東大らが抗肥満薬を実現する発見!

2匹のマウスに11週間、高脂肪食を与える実験が行われました。当然、太ってしまいますよね。しかし、一方のマウスは、もう一方のマウスに比べて体重増加が20%以上減少し、内臓や皮下の脂肪量も減少し、個々の脂肪細胞の大きさも小さくなっていました。実は、肥満を進展させる酵素が分かり、通常のマウスと酵素をつくれないマウスで実験を行ったのです。その結果、酵素をつくれないマウスは肥満になりにくいことが分かりました。

この実験は、東京大学医学部附属病院眼科の裏出良博特任研究員(北里大学 薬学部 客員教授)、大阪薬科大学薬学部病態生化学研究室の藤森功教授らによるもので、詳細は英国科学誌「Scientific Reports」(オンライン版)に掲載されました。

肥満を進展!L型酵素(L-PGDS)

実験で体重増加が20%以上減少したマウスは、脂肪細胞でL型酵素(L-PGDS)がつくれないように調整されていました。

正常なマウス、L-PGDSがつくれないマウスの両方に普通食を与え続けた場合は、体重や肥満の度合いに大きな差は認められなかったのですが、高脂肪食を与え続けた実験では大きな差が生じました。「L-PGDSが無いと、どうしても太れない!」と、いうことでは無いようです。

見た目が太らなかっただけではありません。メタボリックシンドロームで異常となる血液中の値も改善、糖尿病の指標となるインスリン感受性も改善と、実験から嬉しい効果が沢山発見されました。

抗肥満薬への期待

L-PGDSが肥満を進展させる酵素だと分かったことにより、L-PGDSの働きを抑える薬さえ開発できれば肥満を未然に防げる、または新たな治療薬となる可能性が出てきました。

太りすぎてしまうと、運動をするのも一苦労です。ましてや、病気になってしまっては元も子もありません。「好きなだけ食べたいけど体型をキープしたい」「食べたい、でも痩せたい」という夢のような話は実現しませんが、「太りにくい体質になりたい」という、これまで現実味が無かった希望が、もうちょっとで叶うかもしれません。

東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部┃肥満を制御する酵素を発見 

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