トップ画像のソーセージは、100gあたり259kcalです。一般的なソーセージのカロリーが321kcalですので、かなりヘルシーでダイエット向けと言えます。実はこれ、“第三の肉”として開発された代替肉で、お肉は一切使っていないんです。
栄養成分表示100gあたり | エネルギー | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 食塩相当量 |
第三の肉ソーセージ | 259kcal | 16.4g | 18.8g | 5.8g | 2.1g |
一般的なソーセージ | 321kcal | 13.2g | 28.5g | 3.0g | 1.9g |
しかもたんぱく質は第三の肉の方が高いという驚きのスペック。炭水化物が気になる方もいるかもしれませんが、カロリーや脂質が高い方が炭水化物を摂取するより太るということは間違いありません。
第三の肉≠代替肉
どこからどう見てもソーセージ。サンプリング試食会では「畜肉のソーセージと何が違うのかがわからない」といった声も上がったほど。正体は大豆から作られた大豆ミートを主原料に独自のフレーバーと香り付したもの。実際にじっくり燻製しているそうで、大豆特融の匂いや苦みは一切ありません。
日本の代替肉もお肉度が上がってきたな…っと思っていたのですが、開発したグリーンカルチャー株式会社は、そもそも代替肉としては考えていないのだとか。
「代替肉とは牛豚鳥を代替することを目的として作られたものであり、あくまで本物には及ばない代替品という扱いに帰着します。
一方、価格が高いにもかかわらず第三の肉の需要が増加していることから、第三の肉には固有の価値が認められているものと考えられます。この価値とは、高たんぱくで健康的さらには環境や動物倫理に配慮しているといった点が挙げられます。したがってこのような特徴を持つ製品を単なる畜肉魚介製品の代替であると主張するのではなく、第三の肉という新たなカテゴリーでの展開を行っていく必要性がPBF業界で主張され始めています。」
味はお肉、中身はヘルシーフード
PBFとは“プラントベースフード”を意味します。果物、野菜、豆類、穀物、ナッツ類、種等、またそれらを加工した食品、調理・発酵された野菜や豆類、フルーツピューレ、ジュース等のことで、元々は健康意識の食品でした。
しかし、近年では動物からしか取れないと考えられていた肉やチーズといった製品が植物から再現可能になったことから“代替肉×ヘルシーな食品”といった新たなジャンルに進化しています。
牛乳や卵を使用することもある為、ビーガン食ではありません。あくまで健康を意識しつつ味も重視した新ジャンル食品です。
どちらかというとダイエットや筋トレ、美容や健康維持目的での活用が想定されています。
日本のPBF食品
日本国内で製造、販売されているPBF食品を紹介します。
プラントベース・チキンナゲット
味も食感もチキンナゲット。鳥の胸肉を完全再現していますね。形状も心なしかマクドナルドのチキンナゲット意識という、ナゲット欲を満たしてくれる一品。
100gあたり
エネルギー 195kcal
たんぱく質 13.5g
脂質 7.8g
炭水化物 17.7g
ナトリウム 760mg
食塩相当量1.93g
おかず屋さんの業務用大豆ミートひれかつ
こちらはヒレカツですが、とんかつバージョンもあったりします。100gあたり154Kcal。
ヴィーガン対応大豆ハム
ヴィーガンでも安心して食べられる大豆ハムです。解凍すれば食べられますが、火を通した方がハム感が増します。
業務用大豆ミート唐揚げ
失敗したくない方はまず唐揚げから入るのがオススメです。唐揚げって味がしっかりしているので、もともと代替しやすいのですが、PBF食品の場合はより“美味しい”を追求しているようです。お肉こそ使っていませんが噛めば肉汁(風)もじゅわっと溢れだす、味わいが増すなどお肉の唐揚げとしか思えない一品。
100gあたり
エネルギー 208kcal
たんぱく質 13.1g
脂質 12.2g
炭水化物 10.5g
ナトリウム 528mg
プラントベース・ウインナーソーセージ
グリーンカルチャー株式会社の新商品です。個人的には別ジャンルソーセージとして不動の人気がある魚肉ソーセージをどこまで追い上げるのかが気になるところです。