「健康寿命を延ばしたい」
「リハビリをして機能を回復させたい」
「トレーニング初心者だけど肩こり・腰痛のために体質改善をしたい」
一概にスポーツジムに通う方といっても、その目的は様々です。上記で上げたような方へ是非オススメしたいのが油圧式トレーニングマシンです。
油圧式トレーニングマシンとは!
上の写真のものが「油圧式トレーニングマシン」です。通常のマシンと違い、筋肉に負荷を加えるためのウェイトが付属していないのが見た目の特徴です。
■メリット
▼加えた力に対しての負荷が掛かる仕組み
通常のマシンは、負荷(ウェイト)を選択してトレーニングをしますが、自分のレベルがわからず、誤った負荷を選択してしまうとケガや事故の原因になります。
それにくらべ、油圧式は自分が加えた力に対して負荷が掛かる仕組みですので、自分のレベルに合わせたトレーニングが簡単にできます。
▼主動筋と拮抗筋の両方をトレーニングできる
動作をする時に、主に働く筋肉を「主動筋」、主動筋の反対の動きをする筋肉を「拮抗筋」といいます。例えば電話を取るときに、肘を曲げて受話器を耳に当てます、この肘を曲げる働きをするのが上腕二頭筋で主動筋です、逆に肘を伸ばす働きをする上腕三頭筋が拮抗筋となります。油圧式トレーニングマシンでは、バーを押す時も、元に戻すときも両方に負荷がかかるので、一連の動作で主動筋と拮抗筋の両方をトレーニングすることができて効率的です。
▼安全性が高い
例えばダンベルを持ち上げて手を離すと、ダンベルは落下して危険です。油圧式のマシンは加えた力に対して負荷が掛かるので、トレーニングの途中で手を離しても※物が落下するような危険がありません。
※筆者は、過去に利用していたスポーツジムでウェイトを持ち上げられず、バーベルで首が締まっていた方を救出した経験があります…
▼正しいフォームを覚えやすい
効果を高める為には、正しいフォームを覚えることが大切です。例えば10kgのお米袋を持つときに、腕力だけで持ち上げる人はいないと思います。足を広げ、腰を落とし、上半身を少しかがめて、足・腰・上半身の煽りを使って一気に持ち上げて最後に腕で支える動きをすると思います。この一連の動作は重さ(負荷)を、足・腰・上半身・腕を使って少しづつ分散させています。これをトレーニングに置き換えると、負荷が分散するということはトレーニング効果も分散します。つまりトレーニング効果を高めるためには、負荷の分散をさせない正しいフォームが大切になります。無理のない負荷がかかる油圧式では、負荷を分散させる動作(チーティング)をコントロールしやすく、正しいフォームを覚えやすいです。
油圧式マシンが無い場合
油圧式マシンがなくても、同じような効果を得られる方法があります。それはプールエクササイズです。
水の抵抗は自分が加えた力に対して負荷がかかります、重い物を持つなどの危険もありませんし、水中で肘の曲げ伸ばしをすれば、主動筋と拮抗筋の両方をトレーニングすることができます。
また、水中では血圧が下がりますし、浸かっているだけで高いリラックス効果も得られますので、非常にオススメです。
油圧式トレーニングマシンはトレーニング上級者の方にはオススメできませんが、冒頭にあるような方には、安全にトレーニングを始められますので非常にオススメです。