近年、猛暑が続いた影響か夏バテする女性が増えています。脳腸相関LABO.の行った調査によると「夏バテしやすくなったと感じる」と答えた割合は約50%。30~40代女性の約2人に1人が「夏が若い時よりつらくなった」と感じている様です。
女性は夏バテしやすい
消化器専門医 大竹 真一郎氏の解説によると、
ヒトは体幹温度を37℃に保とうとする働きがあります。しかし女性は男性よりも筋肉量が少なく、熱産生が上手にできないことから、冷房で冷え過ぎてしまうことで夏バテをおこしやすくなるといわれています。
https://www.atpress.ne.jp/news/186464
なんと、そもそも女性は夏バテしやすいのだとか!冷房で凍えている方は注意が必要です。
しかし、何故若い頃は平気だったのに30代40代になると夏バテしてしまうのでしょうか?これにも理由があって、大竹医師によると、「30代を過ぎると室内外の温度に対応する体温調節機能が落ちてしまう」ことや、「仕事では責任のあるポジションを与えられ、プライベートでは自身も周囲も結婚や出産など、環境が変わることでストレスが溜まりやすい」ことが挙げられるそうです。
実は、ストレス耐性は腸内環境が決定打となることが分かっています。呼吸や消化など、意識せずとも自動的に働く神経「自律神経」には、頑張ろうと積極的に動くときに働く「交感神経」と、リラックスしているときに働く「副交感神経」があります。自律神経はこの2つがバランスを取ることで保たれています。
消化器官はリラックスしている時、副交感神経が優位な状態で活発になります。しかし、ストレスがかかってしまうと、交感神経が優位になって腸の働きが悪くなってしまいます。具体的には、便秘や下痢を繰り返したり、お腹が張ったりします。ストレスや冷えにより、腸内環境が悪くなってしまうと、ストレスを感じやすい状態になるのですが、そこへストレスの追い打ちを受けると、さらに腸内環境が悪くなり、これを繰り返す悪循環に陥ってしまうことも。
このようにストレスや冷えからの下痢などを繰り返しているうちに体力がなくなり、朝起きられない、夜寝れない、集中力が上がらないという「夏の脳腸バテ」に発展してしまうこともあるそうです。勿論、性格によってストレスの影響を受けにくい人、受けやすい人がいます。性格については簡単に変えられませんが、食生活や生活習慣を見直すことで上手に付き合っていくこともできます。大竹医師の提案する予防法は以下の通り。
■夏の脳腸バテ重要化予防法
(1) 睡眠をとる暑さなどで寝つきが悪い時は、眠れないことをストレスに感じず、横になって目をつぶってカラダを休める
(2) 汗をかきやすい体質に夏でも湯船につかるなど、軽く汗をかく習慣をつけて、体温調整をしやすい体質づくり
(3) 食物繊維を積極的に食物繊維を無理なく摂れるきのこや海藻を食事に加える
夏バテしやすいと感じている方は予防方法を意識することで、この夏をいつもよりずっと楽しめるかもしれませんね。