トレーニングをしても全然効果が出ないという方、トレーニングには3つの原理と5つの原則があります、この原理原則に則ってトレーニングを行うことでその効果を最大限高めることができます。
▼3つの原理
①過負荷の原理(オーバーロード)
トレーニングの効果を得るには、既に持っている能力を刺激できる負荷でなければなりません。つまり腕立て伏せを200回できる人が、10回腕立て伏せをしたところでトレーニング効果は得られないということです。いまの自分が少しキツイなと思えるようなトレーニングでなければ効果は得られません。常にパソコン業務をしている人がトレーニングも何もせずにマッチョマンになることはないのはこの原理があるからです。
逆に、特別なトレーニングをしなくても引越しや宅配業者の仕事などをすれば、それに見合った筋肉や運動能力を獲得することができます。
②特異性の原理
トレーニングの種類によって鍛えられる機能は変わります。スクワットをしても力こぶが大きくなることはありませんし、持久走のトレーニングをしてもマッチョマンにはなりません。マラソン選手にマッチョマンがいないのはこの原理があるからです。つまり目的に応じたトレーニングを選ぶ必要があります。
③可逆性の原理
トレーニング効果を得ても、トレーニングを止めると、体は元に戻ります。付け加えるとトレーニング期間が長ければ失われていくスピートは遅く、短ければ早いと言われています。若い頃に部活動をガンガン行った人が、30~40代になってもガタイが良いのは、マッスル貯金があるからです。
▼5つの原則
①斬進性の原則
筋肉を増やしていくには、同じ負荷で続けるのではなく、少しづつ負荷を上げていく必要があります。
ただし、自分のレベルに合わない負荷にしてしまった場合、急激に筋肉が増えるわけではなく、ケガのリスクや、そもそもトレーニング効果を得られない場合もあります。自分のレベルに合わせて少しづつ負荷を上げていくことが大切です。
②全面性の原則
体全体をバランスよくトレーニングする必要があります、筋肥大の場合、肥大させたい部位だけでなく、全身バランスよくトレーニングすることでトレーング効果を高めたり、ボディバランスの崩れなどによりケガをするリスクも軽減できます。
③意識性の原則
何故・何の為にそのトレーニングをするのか、その運動の意義を理解することが大切です。
④個別性の原則
年齢・性別・身体組成・体力・生活環境・運動の目的などすべてが全く同じ人は存在しません、なのでトレーニング内容も個別に設定して行う必要があります。トップアスリートのトレーニングを一般人にそのまま行わせても同じトレーニング効果は得られないのです。
⑤反復性の原則
どんなトレーニングでも1回やっただけで効果が得られる訳ではなく、効果を得る為にはコツコツと反復して継続する必要があります。160キロの速球を投げるためのトレーニングを1回しても160キロの速球を得ることはできません。