ニュースフィットネス 2019.09.27

たんぱく質“植物性”+“動物性”で吸収が効率的になる効果が発見される!

植物性たんぱく質と動物性たんぱく質を同時に摂取することで、たんぱく質の吸収が効率的になることを動物試験により検証したキューサイ株式会社は、研究内容に関する特許を2019年5月30日に出願した。

ちょっと筋トレにハマった方なら知識としてあるだろうが、たんぱく質は種類によって吸収パターンが異なる。複数のたんぱく質を配合することで特に筋肉合成に寄与すると言われるBCAA(分岐鎖アミノ酸)を効率的に吸収することができなだろうか?そんな期待を寄せつつ研究は開始された。

BCAAとは?

BCAAは体内で合成されない必須アミノ酸の内、ロイシン、イソロイシン、バリンの3種を指す。効果について、国立スポーツ科学センターは“運動中にアスリートを対象とした研究は少なく、その有効性についても根拠に乏しい”としているが、運動中の選択速度や認知機能の向上などの効果が認められた。世間一般的では、筋肉の合成を助ける働きがある為、疲労感や筋肉痛を軽減する効果があるのではないか?と言われており、筋トレのお供として人気がある。

たんぱく質の種類

我々は骨や筋肉、肌、内蔵、髪の毛、白血球や赤血球、ホルモンに至るまで、たんぱく質でできている。食品として摂取できるたんぱく質は大きく分けて植物性と動物性の2種類だ。

植物性たんぱく質

植物から摂取できるたんぱく質。緑豆やトウモロコシ、特に大豆製品に多く含まれている。ポリフェノールや食物繊維が同時に摂取できるため、女性に人気で、動物性よりも脂肪燃焼効果が高いといわれている。

動物性たんぱく質

肉や魚介、卵や乳製品などに豊富で、必須アミノ酸が多く含まれる。体に筋肉を合成するようにシグナルを発信するロイシンの含有率が多く、筋肉合成には欠かせない存在だ。

たんぱく質同時摂取の実験

実験では「大豆+乳」と「乳のみ」の2種類の試験食品が用いられた。試験食品をラットに与え、0分・45分・90分・135分・180分時点の血中BCAA濃度(バリン・ロイシン・イソロイシン)を測定した。

すると「大豆+乳」の群にはたんぱく質吸収の持続性が認められた。さらに、効果試験の結果により、植物性たんぱく質と動物性たんぱく質を同時に摂取すると、筋肉の萎縮を抑制する傾向のいずれも認められた。

たんぱく質にもバリエーションを!

特にストイックにダイエットやフィットネスに励む時期は、食事に気を遣いすぎて、同じたんぱく質を摂り続けてしまいがちだ。“植物性”と“動物性”組み合わせて、より良い効果を得られることが分かったが、だからといって例えば「毎食サラダチキンと豆乳をとる」という生活が効果的とは限らない。たんぱく質は各々得意分野が異る。本領を発揮し、より良い効果を得る為には1日の食事の中で様々なたんぱく質を取り入れ食卓を彩ることも重要なのではなかろうか。

植物性たんぱく質と動物性たんぱく質の同時摂取効果を検証 ダブルで摂取するとたんぱく質を効率的に吸収することを確認 
国立スポーツ科学センター┃分岐鎖アミノ酸(BCAA) 

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