ダイエット 2019.12.11

チート痩せ「寒さ」ただそれだけで痩せる可能性

寒さただそれだけで痩せる可能性

10年以上前のオーストラリアの研究が日本に伝わり、ダイエット都市伝説化しています。その内容は“寒いだけで痩せる”といったものです。具体的にどういうものなのか、何を根拠に痩せると言い切るのか、その真相を探ってみました。

「Cell Metabolism」に掲載された調査が元ネタ

寒いと痩せる理由寒さただそれだけで痩せる可能性

元ネタはコチラ「Irisin and FGF21 Are Cold-Induced Endocrine Activators of Brown Fat Function in Humans https://www.cell.com/action/showPdf?pii=S1550-4131%2814%2900006-0

元ネタの内容が難しくて、なるほど分からん状態ですが結論はこういうことです。

15℃未満の温度で約10〜15分間震えると、中程度のエクササイズを1時間したのと同等に運動ホルモン「イリシン(アイリスイン)」が上昇したのです。

乱暴にメカニズムを簡略化すると以下の通り

1)寒い!筋肉収縮で熱を発生
2)基礎代謝を高めたり寒さに対抗できるホルモンを分泌
3)脂肪を燃やして体温を保つ為にイリシンとFGF21が協力

痩せホルモン「イリシン」と「FGF21」

IrisinとFGF21寒さただそれだけで痩せる可能性

骨格筋から分泌されるイリシンは、エネルギーを脂肪として蓄積する“白色脂肪細胞”を、脂肪を燃焼させる“褐色脂肪細胞”へと変化させることが分かっています。

因みに、白色脂肪細胞約50gは300キロカロリー以上のエネルギーを保持していますが、同じ量の褐色脂肪細胞は、1日に最大300キロカロリー燃焼します。同じ脂肪細胞でも真逆な存在ですね。

調査でイリシン同様、増加したのが褐色脂肪細胞のFGF21です。

FGF21は代謝を正常化させてくれるホルモンなのですが、白色脂肪細胞で発生した場合は脂肪の溜め込みを促進、褐色脂肪細胞で発生した場合は脂肪の代謝を促進するとされています。実験により増加した理由は、イリシンと協力して白色脂肪細胞を褐色脂肪細胞へ変化させた為とみられています。

実際に「何分震えれば何グラム痩せる」っというデータは見当たりませんでしたが、体が痩せやすい状況になることは確かな様です。

褐色脂肪細胞は無い人もいるらしい

褐色脂肪細胞は赤ちゃんが低体温症を防ぐ為の自然の防護策として備わっています。しかし大人になると無くなってしまうもの…長い間、そう考えられていました。

今では、すべてではないにしても、ほとんどの成人に褐色脂肪が存在することがわかっています。勿論、褐色脂肪細胞が多い人は、少ない人よりスリムです。ちょっとズルいですが、これも個性なので仕方がありません。

褐色脂肪細胞が成人にもある!それが発見されて以来、研究者はそれを刺激する方法を考え出すことに熱心でした。「寒さ」の研究は正に刺激的だったようです。多くのメディアで取り上げられました。

寒くて震えることにより、体を温めようと脂肪を燃焼する訳ですが、それが思いのほか強力だったものですから、運動が困難な状態にある方の肥満治療に役立つのではないかと期待されています。

寒さ×運動で効果倍増

15分震えれば中程度のエクササイズ1時間と同じくらい「アイリスイン」が増加する…それはつまり、運動すれば同じ効果が得られるという訳です。寒い季節なら、外で運動するだけで相乗効果が狙えますね!

寒い季節は暖かなお部屋がら出るのが億劫です。ついついランニングやジム通いをさぼってしまいがちに…。しかしながら、その寒さはダイエットの味方なんです。

寒さ×運動で、チート急な痩せ効果を狙えるかもしれません。

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