「糖化」という言葉をご存知でしょうか?糖化とは「体のコゲ」とも呼ばれており、食事から摂取した余分な糖質が身体のタンパク質や脂質が結びつくことによって起こる現象です。糖化の過程でAGEs(糖化最終産物)という悪玉物質が発生することで身体に様々な影響を与えます。
ホットケーキがこんがりと焼けて褐色になるのも、糖化の一例です。これが身体の中で起こると、肌のハリを保つコラーゲン繊維が破壊されたり、シミやくすみにより肌の透明感が失われてしまいます。
つまり、糖化により、年齢より老けた印象となってしまします。
糖化は、身体の内部にも影響を与えます。血管の動脈硬化リスクを高める、腎臓機能の低下、骨粗鬆症、ドライアイ、白内障などのリスクも高めます。
糖化は【血糖値】×【持続時間】
高い血糖値が持続すればするほどAGEsが生成され続けてしまい、その分糖化が進みます。過食、間食、糖分の多い飲み物などを常時飲んでいるなどの、習慣がある方は、常に血糖値が高い状況なってる危険性がありますので、注意が必要です。
また、急激に血糖値を上げる食事も、使い切れない糖を発生させてしまうので注意が必要です。
糖化を防止する習慣
食事についての注意点は上記で簡単に説明しましたので、ここでは食事以外で大切になる習慣をお届けします。
①紫外線対策
紫外線により、肌のコラーゲンなどがダメージを受けるとタンパク質は糖化しやすくなります。よって、シミやくすみの原因にもなりますので、外に出る際の紫外線対策は糖化対策に繋がります。
②ストレス対策
ストレスによってアドレナリンが過剰分泌されると、アドレナリンの作用により血圧上昇、肝臓に蓄えられた糖を体中にばらまくように促しますので、血糖値を上げます。
また、ストレスから暴飲暴食をすると糖分過多になりますので、当然糖化も進みます。
ストレス解消法は、スポーツ観戦であったり、アロマセラピーであったり人によって異なりますので、自分にあった方法を探してみてはいかがでしょうか?
③運動習慣
血糖値が高い状態を長く持続させないためには、糖をエネルギーとして消費してあげることが大切です。
食後、血糖値が最も上昇するのは、食べ物によって多少前後しますが、食べ始めてから約1時間後と言われています。食後、血糖値が上がりきる前に20~30分の軽い運動をすると効果的です。
ウォーキングなどの有酸素運動がベストではありますが、それを出来る人は限られてくると思いますので、例えば、朝食後1駅分歩いたり、食後に掃除洗濯などの家事をこなすなど、習慣をつけることをオススメします。