欧米で大流行のトレーニング「TABATA」をご存知だろうか。イギリスでは160箇所以上のジムで採用され、知らないアスリートがいないほど認知度が高い。WEB検索では1300万件もヒットする。考案者は立命館大学スポーツ健康科学部の田畑泉教授。そう、「タバタトレーニング」は日本発祥の世界で注目を集めるトレーニングなのだ。ちなみに当の本人、田畑教授も知らない内に大流行していたのだそうだ。
タバタトレーニングを実践するのはスポーツ選手にとどまらない。マドンナやキャリー・アンダウッド、アシュレイ・ロバーツ、ブリトニー・スピアーズなどのセレブにも取り入れられているという。田畑教授の論文が海外で広まったことから始まったこの大流行。一体何がここまで人を惹きつけているのだろうか。
タバタトレーニングは科学的エビデンスを根拠につくられたトレーニングだ。20秒間激しい運動を行い10～20秒間の休息をとる。これを7～8セット、計4分間行うトレーニングだ。海外で人気のトレーニングHIITトレーニング（高強度インターバルトレーニング）の一種として捉えられている。また、持久力が高いと生活習慣病の発症率が低いことから、生活習慣病の予防にも繋がるとしている。
一般向けに考案されたトレーニングではないものの、その効果は非常に高く、たった4分で1時間運動した時と同じ負荷を得ることができる。日本では元スピードスケート選手の清水宏保氏や総合格闘家の川尻達也氏、三連覇を果たした青山学院の駅伝チームや、日本バドミントン女子のトップ選手も実践している。
4分間と聞くと気楽に実践できそうに思えるが、たった4分で1時間分の負荷である。本格トレーニングであることを心得て行わないと、たちまち心が折れてしまう怒涛のハードさだ。勿論、その分効果も高い。トレーニングの他フィットネスやダイエットにストイックに挑む人々に人気が高いのも頷ける。
田畑教授曰く、「世界中の動画サイトなどに『TABATA』がアップされておりブームになっていますが、それらを見ると、どうも誤解をされたまま広がっている感が否めません」としており、正しく効果的な行い方を広く知ってもらうために、動画付きムック本「噂のタバタトレーニング」が販売された。ハードなトレーニングは間違えて実践すると期待した効果が得られなかったり、思わぬ怪我に繋がる危険性もある。既にタバタトレーニングを実践している方も、一度復習してみては如何だろうか。
『噂のタバタトレーニング』
著者：田畑泉
定価 ：1000円（本体1080円+税）
判型＆体裁:B5判変形
発売元：株式会社 扶桑社
ISBN：978-4-594-61438-6
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