満足のいく睡眠は取れていますか?睡眠の質は?子供の頃はあんなに深く眠れたのに、疲れているのに眠れない…なんて日もあったりします。実は、睡眠の満足度が最も低い世代は30~40代の働き盛りです。
寝具でお馴染みの西川株式会社が日本全国のビジネスパーソン男女500名に調査した結果、スポーツ等で体を気遣っている人に比べ、健康意識の低い層は睡眠満足度が低いことが分かったのです。
この調査の面白いところは「健康クラスターグループ」を作成しているところです。500名の内訳は、日常的に運動や食生活に気を付けている「運動・ケア」グループ150名、健康に関するあらゆることをあきらめ、何もしていない「健康あきらめ」グループ150名、その他グループ200名。
「睡眠に満足していますか?」の問いに対し、全体では約60%満足していないと回答していますが、「運動・ケア」グループで満足していないと回答したのが約50%であったのに対し、「健康あきらめ」グループの回答は約70%に上りました。運動も食事も気を使わない日常を送ることで睡眠の質が下がってしまうようです。
更に、終業後の過ごし方について、スポーツジム、運動・アウトドア等の趣味、外食、散歩を「アクティブ関連」、読書、TV、スマホ・ネット、音楽鑑賞、特に何もせずリラックスを「リラックス関連」、疲れて何もできないを「ネガティブ」にクラス分けした場合、睡眠満足度が最も高いのはリラックス関連でした。
仕事終わりにスポーツジムへ行く方が快眠を得られる気がしますが、実はリラックスして過ごす方が快眠が得られるようです。実は、積極的にリフレッシュやリラックスする時間を持つ方ことで、副交感神経を優位にたたせ、スムーズに睡眠を促せるのだそうです。
逆に最も満足度が低かったのはネガティブです。「疲れて何もできない」なんて、ある意味リラックス状態に思えますが、ストレスフルな発言でもあります。睡眠満足群では「悩みがない」と答えた人が多かったのに対し、睡眠不満足群では「仕事に関する悩み」を持つ人が多く、ストレスが睡眠に大きな影響を与えていることが伺えます。
仕事帰りはスポーツジムやフィットネスで、ストレスと一緒に汗を流して、帰宅後はのんびし過ごす。そんな感じで昇華できるなら、子供の頃のような深い眠りも戻ってくるのかもしれませんね。